思考や目的に対して素直なナビゲーション
シームレスなナビゲーションは、ユーザーがウェブサイトやアプリケーション内をスムーズに移動し、目的の情報や機能に簡単にアクセスできるようにする重要な要素です。以下に具体例を挙げます。
例1)固定メニューバー
伝統的な構成ですが、ウェブサイトの上部やサイドにメニューバーを配置し、ユーザーがどのページにいても常にナビゲーションメニューにアクセスできるようにします。これにより、ユーザーはいつでも目的のページに移動でき、迷うことなく情報を探すことができます。近年はスマートフォンのナビゲーションスタイルがPCにも取り入れられて、固定メニューバーに頼らない導線設計や格納式のメニューが広く使われますが、全体が展望できるメニュー構成は顧客の行動をサポートしますので、流行だから…と安易に廃止を考えずに、サイトの目的や顧客の特性に合わせて設計しましょう。スマートフォンの場合でも、特に重要なコンテンツへの誘導は、アイコン化したボタンなどメニューバー上に直接配置できる工夫をすると良いでしょう。
例2)パンくず(ブレッドクラム)ナビゲーション
大規模なウェブサイトやオンラインストアでは、俗にパンくずナビと呼ばれるブレッドクラムナビゲーションを使用することで、ユーザーが現在の位置を把握しやすくします。オンラインストアでは、商品とカテゴリの間を行ったり来たりする行動も見られるので、顧客の効率的な情報探索を補助するためにもパンくずナビの設置は重要です。これにより、ユーザーはクリックやバックボタンを使わずに直接必要なページに戻ることができます。
例3)検索機能の強化
サイト内のコンテンツを素早く見つけるために、適切な検索機能を提供します。キーワードやフィルター機能を活用し、ユーザーが迷わず目的の情報に辿り着けるようにします。ユーザーが探している情報が曖昧な場合にはキーワード検索が有効に働かない場合があるので、情報のカテゴライズやラベリングなど情報構造に工夫をしておくことでも探しやすさや目的の達成度は向上できます。
例4)シンプルなユーザーフロー
ユーザーがアクションを実行する際の手順を最小限に抑え、シンプルなユーザーフローを実現します。余分なクリックや情報入力を求めず、ユーザーは迅速かつ効率的に目的を達成できます。重要な情報、補足的な情報などを視覚的に区分しておくことも、情報探索行動をスムーズにサポートする秘訣です。
使いやすさの確保
インタラクティブな要素やフォームの操作を簡潔で直感的に設計しましょう。特に注意したいのは、エラーが起きたときのフィードバックです。エラーへの適切なフィードバックがないと、顧客は何がおきたのか、なぜ先に進めないのかがわからずに混乱します。視覚的なフィードバックやヒントを提供して、ユーザーがエラーをしても行動の修正が容易であるように対応しましょう。
モバイルフレンドリーなデザイン
仕事上でPCを使っていると、ついついPCでの閲覧をイメージして善し悪しを見てしまいますが、モバイルデバイス利用比率はBtoBの中でも向上しており、最適化は必須です。モバイルデバイスでの利用も考慮して、レスポンシブデザインを採用しましょう。
タッチ操作に適した大きさのボタンや要素を配置し、モバイルユーザーの利便性を向上させましょう。