WEBサイトの現状の分析
リニューアル前のサイトの現状を詳しく分析しましょう。現在のトラフィックやキーワードのランキング、リンクの状況などを確認します。これにより、リニューアル後の変化を追跡できます。調査にはGoogleサーチコンソールを使うことが一般的です。当社では、SEOの順位追跡や流入キーワード、被リンクなど調査ができる専用ツールを使っています。
リダイレクトの適切な設定
サイトリニューアルでは、URLが変更される場合があります。新しいURL構造を導入する際に、過去の旧URLが検索エンジンや既存のリンクからアクセスされた場合、適切な転送を行う必要があります。これにより、旧URLから新URLへのリダイレクトが正しく行われ、検索エンジンが新しいページをクロール・インデックスすることができます。
メタデータの再最適化
リニューアルの際に各ページのメタデータ(タイトルタグ、メタディスクリプション)を再評価し最適化しましょう。キーワードの適切な使用やユーザーに対して魅力的な情報を提供するメタデータを作成します。
当社では、スプレッドシートに全ページのディレクトリ構造やURLを記載したディレクトリリストを作成し、タイトルやディスクリプションを記載しており、コーディングの際にこれらを反映します。
コンテンツの改善
リニューアルを機に、コンテンツの品質と価値を向上させることも重要です。ユーザーが求める情報を提供し、コンテンツのユーザビリティと読みやすさにも注意を払いましょう。また、キーワードの適切な使用やコンテンツの体裁も考慮しましょう。
モバイルフレンドリーなデザイン
モバイル検索の重要性が増しているため、サイトがモバイルフレンドリーなデザインであることも重要です。レスポンシブデザインを採用し、モバイルユーザーにとって使いやすいサイトを提供しましょう。
サイトスピードの最適化
ユーザー体験と検索エンジンランキングに大きな影響を与える要素の1つがサイトの読み込み速度です。リニューアル時には、サイトのスピードを最適化し、パフォーマンスを向上させる対策を行いましょう。Googleが提供しているPageSpeedツールを用いて確認することができます。前述のSErankingでも詳細なレポートが可能です。
SEO対策のためのサイト構造設計
WEBサイト設計にあたり、SEOの基本的なベストプラクティスを適用することも重要です。例えば、適切なタグの使用、内部リンクの最適化、クローラへのアクセス制御、SSLの導入などです。SEOの本質はユーザ体験やユーザビリティの向上であり、これはクローラの性質にも反映されています。ですからユーザが求めている事に向き合い、適切な情報が提供できるよう、構造設計を行いましょう。
外部リンクの確認
リニューアル前に、WEBサイトへの外部リンクを確認しましょう。リンクが無くなったり移動していたり、品質の低いリンクがある場合は修正します。また、リニューアル後も他のサイトからのリンク(被リンク)を獲得するための戦略を考えることも重要です。ページURLの変更によってリングが切れてしまうことも考えられるので、被リンクページのリダイレクトについても検討しておきましょう。
SEOの基本をおさらい。Googleが推奨するSEOとは
リニューアル時のチェックポイントに関連することとして、ページエクスペリエンスについても見直しておきましょう。Googleが推奨するページエクスペリエンスのチェック項目は以下の通りです。
・ページの Core Web Vitals は良好な状態ですか。
Google検索セントラル「ページ エクスペリエンスの Google 検索結果への影響について」
・ページは安全な方法で配信されていますか。
・コンテンツは、モバイル デバイスでも適切に表示されますか。
・コンテンツに、主要なコンテンツを妨害する、またはコンテンツから注意をそらすほどの大量の広告が掲載されていませんか。
・ページに煩わしいインタースティシャルがありませんか。
・サイト訪問者がページのメイン コンテンツを容易に見つけて移動できるようになっていますか。
・サイト訪問者が、ページのメイン コンテンツとその他のコンテンツを簡単に区別できるようにページが設計されていますか。
Googleはページエクスペリエンスを最優先し、高品質なコンテンツを提供することを重要視しており、その方針に基づくSEOアプローチを推奨しています。以下に、Googleが推奨するSEOに関する基本的なポイントをまとめました。
高品質なコンテンツの提供
ユーザーに有益で価値のある情報を提供することが重要です。コンテンツは正確で信頼性があり、読みやすく、ユーザーのニーズに応えるものであるべきです。
コンテンツのテーマに対して、トピック(見出し)のバリエーション、専門性、オリジナリティ、画像などの要素、情報の鮮度などが評価されます。
キーワードリサーチ
ユーザーが検索するキーワードやフレーズの検索意図を理解しましょう。検索意図を意識し、対象のキーワードやフレーズをコンテンツに適切に統合することで、関連性の高い検索結果に表示される可能性が高まります。
ユーザーエクスペリエンス
ウェブサイトの速度やモバイルフレンドリーであることなど、ユーザーエクスペリエンスに影響を与える要因を最適化することが大切です。
ユーザーがウェブサイト上で素早く情報を見つけ、スムーズに操作できる環境を提供することが重要です。見落とされがちですが、ユーザビリティを高めるデザイン上の工夫が有効になる場合もあります。
適切なタイトルとメタデータ
タイトルタグやメタディスクリプションを適切に最適化することで、ユーザーにわかりやすく内容を伝え、検索エンジンにも適切に表示されるようにします。
内部リンクと外部リンク
関連性の高い内部リンクを配置し、コンテンツ間の関連性を強調することで、ユーザーのナビゲーションを改善します。また、信頼性のあるウェブサイトからの外部リンクも重要です。
HTTPSの使用
セキュアなウェブサイトを提供するために、HTTPSプロトコルを使用することが推奨されています。
検索エンジン向けのサイトマップ
いわゆるXMLサイトマップです。このXMLサイトマップを提供することで、検索エンジンがウェブサイトのコンテンツを効果的にクロール・インデックスできるようになります。
クロール可能なウェブサイト構造
ウェブサイトの階層構造を理解しやすく、クロール可能な形にすることで、検索エンジンがコンテンツを正しく評価できるようになります。入り口だけがあって出口がない行き止まりページは極力避け、関連するコンテンツへのリンクやビッグフッタ(コンテンツ一覧を含むページフッタ)を利用するなどクローラビリティを確保しましょう。
モバイルファーストインデックス
モバイルデバイスからのアクセスが増えているため、ウェブサイトはモバイルフレンドリーであることが重要です。Googleはモバイルファーストインデックスを導入しており、モバイルバージョンのコンテンツが重要とされています。
クオリティガイドラインの順守
Googleの公式クオリティガイドラインに従うことで、検索結果において品質の高いコンテンツが表示されるようサポートされます。